こちらの山口ナンバーの
HY34 セドリックは文字通り山口からのご来店
トルコン太郎にて
エクストロイドCVTのフルード交換です。
エクストロイドCVTに関しては対応したCVTFがなかなか存在しなかったり
日産ディーラーでも在庫が無い等の理由で、交換を渋られることがあるようです。
今回はパワークラスター製のCVT専用フルード
にて交換を実施
CVTに使っても大丈夫なATFでは無く、CVTにしか使ってはいけないCVTFです。
15Lほど交換して
新油と循環油の色の差が無くなり
透明感も復活しました。
試乗を行って、作業完了!と思っていたら
ありゃりゃ、思いっきり滑っています。
パワークラスターに問い合わせてみると、
今までもエクストロイドCVTでのCVTF交換に
幾度と無く使用しているものの、同じような症状が出たことはない
との事
CVT本体のエラーコード等を確認してみるも、特に問題はなさそうなので
メカニカル的なトラブルではなさそうです。
ん~、CVTF交換後にこの症状が出たとなると
やはりCVTFを疑うしかないですので
オイルパンを外して、徹底的に洗浄しながら
車両側からも完全にCVTFが抜けるように特殊作業
通常は8Lの純正CVTF KTF-1交換ですが
5缶 20Lにて洗浄、並びに規定量注入して行きます。
(画像は3缶だけですけどね)
さて、結果は・・・
滑りの症状は無くなり、エクストロイドらしいトルク感がありながらもスムーズな加速が続きます。
やはり、CVTFに問題があったようです。
じゃあ、なぜ今までの交換車両には不具合が出なかったか・・・?
今まで交換してきたエクストロイドCVT車両は
すべて下抜きの上入れだったそうで
規定量の8Lを交換したように見えても
ミッション内に残っているもともとのKTF-1は交換されず
オイルパン部分のKTF-1がパワークラスターのCVTFに交換されただけだったのではないか?
結果としてKTF-1が若干希釈されたとしても大方は残っているので
滑りも発症せずに乗れていたのではないか?
今回はトルコン太郎にてほぼすべてのKTF-1を流しだし
全量をパワークラスター製CVTFに交換してしまったので
微妙な粘土の違いにより滑りを発症したのではないか?
と言う予想をしています。
パワークラスターさんも
エクストロイドCVTに完全対応したCVTFを完成させたい。
と言っていますので、
純正オイルをサンプルとして提供し
成分分析を行ってもらい、対策の施されたCVTFを完成させてもらいます。
今回の件でまた一つ賢くなりました。
費用的な面はこちらで負担していますが、
納期が遅れても快く納車を待ってくださっているオーナーには感謝です。
さて、山口まで納車です。