アンダーカバーからの滴り落ちるようなオイル漏れにて入庫した
FD3S RX-7
どこから漏れているか全くわからないほどオイルでベトベトだったため
アンダーカバーを外して、一度エンジンルームを清掃した状態にして
再度アイドリング・・・
10分・・・
20分・・・
30分・・・アイドリングしてもオイルは一滴どころか滲む事もなく平然さを保っています。
物理的なオイル漏れが無い場合のオイル吹きは
エアクリーナーボックスからの吹き返しが多いです。
まず疑われるのはエンジンオイルの入れ過ぎ。
レベルゲージのFギリまでオイルを入れると、
気合を入れたコーナリング等でオイルがサクションまで戻ってきてしまうのは有名な話。
今回のオイル量はFの下5mmぐらいですのでレベルゲージで言うと3/4ぐらい。ベストだと思います。
残るはタービンからのオイル漏れ&リターンなのか
E/Gそのものがお亡くなりになっているのか
そこで、一度、負荷を掛けながらの実走行を行って
例の場所を確認します。
予想どおり、かなりオイリーな感じです。
エアクリーナーには外気を導入する配管(水抜き?)があるので
戻ってきたオイルがその配管からエンジンルーム内に排出され、ベトベトになっていたんでしょうね。
ここで一度ロータリーのブローバイの配管を確認します。
チェックバルブがワンウェイになっている場合は
ブローバイはプライマリータービン側のサクションにしか戻りません。
エンジンがポシャってしまって、ブローバイにオイルがダーダーに混ざる状態であれば
プライマリータービン側のサクションにのみオイルは戻るハズ
セカンダリータービン用のサクションを見て、そこにオイルがあれば
タービンのブレード軸から漏れてしまったオイルがバックタービンによって吹き返した物と判断するのが順当かと
そのサクションパイプ内を覗いてみると
奥の方で
チャプンって感じになっています。
マフラーから白煙が出ていない事が少々気になりますが
普通のシングルタービンとは違って、FD3Sのツインターボでは
インテークからのみオイルが漏れる事は、よくある事らしいので・・・
今回はタービンがお亡くなっていると判断するのが賢明かと思います。