セッティング前準備としてタイミングベルトやウォーターポンプを交換していた
ER34 スカイラインを
ダイナパックに載せて、セッティング開始!
今回はNISTUNE用の基板Nisボードを付けっぱなしにした上で
フューチャーパックと呼ばれる、Nistune専用のパラメーターが追加される
プログラムをプリインストールしています。
通常はインジェクター交換時もエアフロ交換時も
K定数と呼ばれる数字の変更で辻褄を合わせるのが一般的ですが
このフューチャーパックを組み込むことで
インジェクターを交換した際とエアフロを交換した際が別個に調整出来るようになります。
全開域は問題なくとも、ハーフから一端アクセルを戻して再度全開と言ったような場面で
実際の流入空気量と計算上の負荷とのアンバランスから
A/Fが極端に濃くなるいわゆるオーバーリッチの症状が出ることがあります。
ポイントを絞って最大噴射量を制限することである程度は抑えられるのですが
やはり完璧にはコントロール出来ずある程度の妥協が必要となります。
この問題をクリアしてくれるのが
インジェクターとエアフロの容量に合わせて別個に設定出来る機能です。
散々説明しておいて、今回はエアフロもインジェクターも交換していないのですが
将来リセッティングする際には必ず有効になってくると思い
フューチャーパックをインストールした訳です。
入庫時に設定されていたブーストを確認しながらセッティングを勧めましたが
ブーコンOFF HI LOとこんな感じに設定しました。
HIで最大1.0k前後、高回転は0.7k付近までタレます。
この設定でエアフロを100%使い切る形になりますので
これ以上ブーストを上げる際はエアフロの大容量化が必須となります。
インジェクター的にはまだ若干余裕があります。
当初スタートブーストが設定されていましたが、この機能を使うと逆にブーストの立ち上がりが悪くなるので
スタートブーストは無効化して、SETとGAINのみで調整しています。
LOは0.6k前後に設定し、純正ブーストコントロールされているときと同じぐらいの出力になります。
ブースト1.0k前後で360ps
0.6kで310psほど
ブーコンOFFで270ps
使い勝手の良い感じにパワー設定出来ています。
ブーストのタレ具合やエアフロ使用率を考えると
次のステップはハイフローや社外のポン付けタービンとR35エアフロ&Φ80アダプターで
450psオーバーを狙っていきたいですね。