ER34 スカイライン A/F異常やノッキングは意外な原因

ダイナパックでのセッティングに入ったER34 スカイラインでしたが

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EXのバルタイを調整中に、やたらとノッキングが発生してしまいました。

MAP上は17度まで落とし、イニシャルのズレが無いかも確認したのですが

それでもノックが発生・・・

圧縮も落としてあるRB25なのに、この数字はおかしい。

 

ひとまず、点火を15度付近まで落として対応するものの

今度はブーストが立ち上がる付近でA/Fが極端に濃くなる症状が発生。

 

やっぱりおかしい、何かが壊れてる!

 

Nistuneのログを何度も何度も確認するのですが

エアフロの電圧 LoadTP インジェクターデューティー どれも極端な変化が見られない。

っとなると

機械的に空気が漏れてる?

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ジグを使ってエア漏れをチェックすると意外なところからシューシューシュー

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なんとPCVブロー!

 

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1WAYバルブが壊れてました。

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新品を取り寄せると、ん?対策品??まあ、日産だからしょうがないか~

交換してやると、ブーコンの設定をやり直さなければいけないほどの違いで

A/F異常もノッキングも消えました。

 

ブーストがかかった時、このバルブが遮断できずに

サージからの空気をタペットカバー内に大量に送り込み、ブローバイホースからサクションへ

本来はエンジンの中に入らなければいけない空気の一部がPCVから流れて行ってしまうのでA/Fが異常値に。

その後はサクションに戻されたエアーが再循環するのでA/Fは正常な値に戻ると言う理屈のようです。

ただ、タペットカバー内の100度以上と思われる温度にさらされた空気がタービン前に戻されるので

吸気温度が急上昇してノックを誘発。

PCV交換後は最大で点火時期を7度ほど上げてもノックは出ませんでした。

 

原因さえわかれば、こんなもんか~と言う部分ですが

今回は久々に悩みましたね。

 

その後のセッティングは順調に終わり

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結果的には最大で465ps トルク63.0k

以前の仕様やクラッチが滑ってしまった時と比べると

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最大値だけではなく、トルクの立ち上がりポイントや4000rpm付近のパワーアップが出来ているので

走ってみるとその違いはすぐに判ると思います。