実走セッティングが終わり
エンジンルーム内の各カバー類を装着し
セッティング用のA/Fメーター
を取り外し、常設のA/Fメーターを新設した
ER34 スカイライン
VproへのA/Fフィードバック配線を行うと、前回の実走セッティングの時よりも
若干A/Fが薄く表示されてしまいます。
ん?と思っていたのですが
今まで電源をシガーから取っていたのを、今回はCPUのACC電源から取り
グランドをCPU側とボディーの両方に落とした結果
表示されるA/Fと0-5Vで出力されるA/Fに差が出てしまう
いわゆるグランドオフセットが発生、もしくは解消された結果の様です。
と言うことは、前回実走で合わせたA/Fとオーナーに渡すときのA/Fに差が出てしまい
そのA/Fを基準にフィードバックされるA/Fフィードバックにもズレが発生する・・・訳ですね。
ハイっ、実走セッティングやり直しっす!
今回は店の営業が終わった後の夜間に出撃。
一人でやると時間が掛かるので、腕に覚えのあるドライバーを強制確保して
自分は助手席でPCをカタカタします。
やっぱり二人でセッティングすると早いです。
PAにクルマ止めて、ログを確認して、データー変更して・・・なんてしなくても
走りながらカタカタ データー変更出来るのであっという間にリセッティング完成
帰りはA/Fフィードバックの有効範囲を確認しながら走っていたのですが
途中で
「アレ?」
っと思う回転領域を見つけました。
A/F 14.付近にフィードバックするよう設定した箇所で、なぜか15.5とか言う薄い数字が出力され
フラグを見るとA/FフィードバックがOFFになっています。
フィードバックを有効にするには水温やエンジンスタート後の時間
回転、負荷など色々な条件がすべて当てはまってONになるのですが
今回はスロットルポジションセンサーの特性からくるズレが原因でOFFになっっていた模様
有効スロットル開度を少しずつ変更しフィードバックをON OFFする領域を替えて行きます。
こういう作業も二人でセッティングしていると、あっという間に終わります。
ん~、二人での実走セッティング やっぱり楽しいです。
ただ、ドライバーの腕が必要なので誰でも良いと言う訳には行かないですけどね。
全開域だけでなく通常使用領域までしっかりセッティングすると
今回のエンジンは4速 1000RPM 40km/hでも普通にグイグイ走ってくれます。
もちろん
5速にシフトアップしても加速感は衰えず
ちょっとアクセルを踏んであげればスーっと回転が上がって行きます。
500PSオーバーのタービンが付いた
ハイカムを組んだエンジンとは思えないような低回転域の乗り味は
良い意味で、極普通に乗れます。
現状で行える作業はすべて完了したので
後は納車時にオーナーのドライブで高速を流し
オーナーのアクセルの踏み方や好みに合わせた微調整をします。
純正書換やパワーFCではほとんど行いませんが
Vpro3.4以降やMOTECなどのフルコンの場合は、この納車時のオーナー同乗による微調整はよく行います。
パラメーターが多すぎるので、良かれと思って設定した部分も
オーナーによっては気に入らないと言う部分が出てくるので、そこを走りながら微調整して行く訳です。
フルコンのセッティングは本当に手間が掛かります。