長らくお待たせしているリコールプログラム後のブーストアップデーターですが
実走による様々なデーター取や変更点の意味を探る為かなりの時間が必要でした。
大体の概要がつかめたので
今回、リコール後のECUデーターをベースに現車セッティングを行ってみました。
リコール対策後、純正ECUデーター時、105ps トルク24k前後だったものが
現車セッティング後は144ps トルク32kまでパワーアップしました。
まあ、パワーを上げるのは比較的簡単です。
リコール前のデーターで散々検証しているので、どこをどう弄ればパワーが上がるのかは理解しています。
問題はパワーを上げるとDPFの再生サイクルが短くなってしまうと言う件です。
極端なDPF再生の頻発はインジェクター不良が原因だと言う考察は
以前のブログでも取り上げていますが、ブーストアップをしてその分沢山の燃料を吹けば
当然ノーマルの時よりも再生サイクルは伸びるはずです。
これを如何に防ぐか?
今回のデーターと対策でどれぐらいの効果があるのかを
実際に車両をダイナパック上で走行させ
検証してみました。
ダイナを回すときは
このタイプのモニターから
スナップオンのMTG2000に変更してモニタリング
実際72km以上走行してもPMの蓄堆積量 PMの発生量共にまだ0g/Lです。
エンジンは3000rpmに固定して
ブーストは1.4k弱掛けてますので、結構な負荷ですが
156km走ってようやく0.16g/Lとかなり良い感じです。
その後も順調に
距離を重ねますが堆積量が極端に増えてゆくことはなく
230km以上はしってようやく0.3g/Lです。
最終的には
300km以上走ってようやく0.4g/Lとかなり良い結果が出ました。
通常は蓄堆積量か発生量のどちらかが6g/Lを超えるとDPFの自動再生が入ります。
モニターをいつもの
タイプに交換して318kmまで走ってみても堆積量、発生量ともに安定しています。
144ps出ていて、これだけのPM排出量なら
DPF再生のサイクルもそれほど気にならないレベルではないかと思います。
ただし、今までの様に車両が入庫したら
PCを繋いでデーターを入力したら、ハイ完成と言う訳には行きません。
A/Fセンサーを追加する為のボスをフロントパイプに溶接し
それからDPF再生サイクル延長の為の加工を行い
最終的に1台1台ダイナパックで仕上げてゆく必要があります。
それでも良いので是非施工したいと言う方
お問い合わせお待ちしております。