CT9A ランエボ8 ウェストゲート配管戻し作業等

 去年末に一度入庫して頂いた RX6タービンを装着したCT9A ランエボ8ですが

その際に暫定的に装着しておいた

201831410036.jpg

このシリコンホースを、キチンと手直しする為に再入庫となりました。

まず一番の問題はタービンの出口がΦ65㎜なのに、このホースはΦ60㎜で

かなり無理クリ挿入する必要があると言う事。

無理くり挿入した上にシリコンホースで全体的に膨張と収縮を繰り返すので

アクセルON OFFを繰り返すとホースバンドの締め付け部分に負荷が掛かって抜けてしまう感じです。

更に

201831410517.jpg

エンジンマウントのボルト先端とシリコンホースがガチ当たりしているので

いずれはシリコンホースが破れてしまいます。

 

なぜ、こんなレイアウトなんだろう?と思って全体を見渡すと

201831410637.jpg

どうもオイルクーラーのフィッティングの角度が悪く、インタークーラー配管と干渉するのを

配管を下方に下げているので、その分をシリコンホースで延長している感じです。

 

っで、あれば

201831410816.JPG

フィッティングの角度を変えてあげれば

201831410849.JPG

インタークラー配管の傾きも通常の位置に戻すことが出来

2018314101032.JPG

タービンとの接続箇所の向きも適正化できました。

シリコンホースは単純なΦ65のジョイントホースに変更し

2018314101133.JPG

タービンを出てすぐの負荷が掛かりやすい部分はアルミ配管で造りなおしました。

2018314101254.JPG

これで真下から見た配管の傾きも無くなり

2018314101327.JPG

エンジンマウントのボルトとの干渉もなくなりました。

 

続いては大気開放となっていた

2018314101456.jpg

ウェストゲートのバイパスパイプを車検に対応させるため、メインマフラーに戻してゆきます。

もともとこの車両が走っていた北陸の陸運局では、大気開放で車検に通っていたらしいのですが

残念ながら三河の車検場ではNGです。

そこで

2018314101733.JPG

脱着が出来るようにフランジを介して

2018314101815.JPG

戻りパイプを溶接して行きます。

メインパイプに蛇腹があるので

2018314101922.JPG

ゲートパイプにも蛇腹を入れて、合流角度も

2018314102015.JPG

なるべく排気抵抗にならない様な角度にしました。

2018314102046.JPG

フロントパイプ上方の部位にトラブルが発生した場合でも

フロントパイプのフランジとゲートのフランジを切り離せばウェストゲートまで取り外す必要はありません。

 

最後にウェストゲートのスプリングが固すぎて最低ブーストが1.3kまでしか落ちないので

スプリングのバネレートを落として、最低ブーストももう少し下になる様調整して行きます。