前回のダイナパックでのセッティングはトラブルなく進んだものの
その後の実走行で燃圧トラブルが発生したランエボⅢ CE9A
原因はコイツでした・・・
SARDの265L/H 燃料ポンプ
今回は800㏄インジェクターを使っていますがMAXで吐出量は78%ほど
800cc×0.78×4本=2496cc
1時間当たりのリットルに直して149.76 約150L/H
これに燃料レギュレーターを安定して動かすための流量を足して
ブーストを1.5kまで高める事を考えて再計算しても220L/Hもあれば十分な計算になります。
265L/Hなら全く問題ないと思うし
実際に4速でダイナパックでセッティングをしている時は燃圧もA/Fも全く問題ありませんでした。
それが実走で1.2.3速とフル加速を続けていくと燃圧が上がってくれないと言う症状
結果から言うと燃料ポンプのブースト負けです。
インジェクターが800ccと言うサイズなのも原因の一つだと思いますが
純正のレスポンス良いタービンが一気に回ってブーストが掛かるので
ブーストの立ち上がりに燃料供給量が追い付かず、燃圧が立ち上がり切らないと言う感じです。
実際にSARDも265L/Hと言うサイズは燃圧3.0k時の物で
燃圧が上がると
吐出量が減る事を知らせていますが
235や265L/Hは燃圧上昇に対する吐出量変化が大きく、燃圧4kを超えた辺りから一気に落ち込むようです。
(写真は295L/H)
結局
295L/Hの燃料ポンプに替えたら、嘘のように治りました。
世の中計算どおりにはいかないものですね・・・
燃圧も復帰しA/Fも問題なくなったので、今度こそ!
っと思ったものの
お次はハイブーストでの失火症状
いい加減、キレそうになります。
コイツを交換したら
症状は収まりました。
古いクルマなんで、点火関連もだいぶお疲れの様です。
今度こそ!!と実走セッティングを始めると
今回は絶好調です。
小型のタービンを下からビュンビュンに回した400ps仕様は
4G63とは思えないほど、あっと言う間にREV設定した7500rpmに到達します。
クルマの軽さも相まって、450psのCP9AやCT9Aよりも速く感じますね。
これだけレスポンス良くパワーが立ち上がれば、どんな峠でも勝てるはず!
フルアクセル時のノッキングを防止する点火補正や
アクセルオフからの踏み返し時、燃料希薄を防止する非同期噴射
街乗り領域の燃費確保の為のスロットル補正
ハイスピード時の吸入空気量増大に備えた速度補正等
合わせる所は多岐にわたりましたが
無事、実走セッティング完成