継続車検にて入庫したBNR32 GT-Rですが
車検整備に追加して、室内への水漏れ修理を依頼されました。
水が滴り落ちている部分を見るとエアコンのドレンパンの真下だったので
ドレンホースが詰まったか、ドレンパンにクラックが入ったかだと思っていましたが
ドレンパンに水を注入しても、水漏れは発生しません。
そうなると、今度は室外からの雨水侵入を疑わざるを得ないので
水漏れ箇所付近に継続的に水を流して
水が浸入して来ないかを観察しますが、なかなか見つけられません。
しょうがないので
ブロアファンも分解して、その上部を覗き込むと
見つけました!
ガラスの位置決めをしているクリップから水がポトポト落ちてきます。
シール材が劣化したのと、ボディー側の腐食で水が浸入する様になってしまったんですね。
しかも通常はブロアファン上部のケースに水が溜まってしまうので
一定の量が溜まりきって溢れない限りはフロアマットまで水が落ちて来ません。
根本的に直すにはガラスの脱着が必要ですが
今回はエアブローによる乾燥とコーキング材による防水処理で修理して行きます。
おまけ
このクルマのRB26エンジン用ではありませんが
プラズママンのアルミビレットサージタンクが入荷しました。
フランジの部分から
内部のファンネル部分まで、1個のビレットアルミの無垢材から削り出しているそうです。
こういう機能美を兼ね備えた国産パーツって減りましたよね。
どこで造られたかも分からない様な部品を輸入して、自社ブランド名にて販売する大手メーカーさんには
こういう物造りの本質をもう一度取り戻してほしいですね。
今回はこのサージタンクにビッグシングルスロットルを組み合わせて
6連スロットルは廃止する事で、サージタンクが本来のサージタンクとしての役目を果たす事になります。
純正6連スロットルの場合、スロットルがサージタンク後に装着されているので
本来のサージタンクとしての役目とは少し異なる効果を生んでしまうんですよね。
メリットもありますがデメリットも大きいので
今回はこのサージタンクを使うことでより安定した過給を目指します。