初めて症状が出てから考えると、そろそろ1年ぐらい悩んでいる86のVVTIが動かないって言う症状
根本的な原因や対策はまだ分かっていません。
ここ1週間ほどあーでもない、こーでもないと悩んでおりますが
原因が分かったような、分からないような・・・
そんな中、業界の色々な人から
「こんな対策してみたら?」
とか
「86 直ったか?」
等々、メールや電話で、応援のコメントをいただいておりまして非常にありがたい話です。
チューニング業界を飛び越えて、〇〇〇のディーラーマンや〇〇〇の開発関係者からもアドバイスを頂き
あ~この仕事してて良かったな~と、しみじみ感じています。
っで、今までなんとなく分かってきたことを少々情報提供
まずVVTIが動かないときは
このOCV駆動dutyという数値が5%前後をうろついています。
正常に動くときは
50%前後の数字をしめして、診断機によるバルタイのテスト変更も可能になります。
dutyが5%前後の際は
バルタイのテスト自体を拒否られます・・・。
VVTIユニットそのものが動いていないのかと
変圧電源を直接OCVにぶち込んで、電源を上下させると
カム角度はリアルに変動し、アイドリングもラフってますので
VVTIそのものが固着等で動けないわけではなく、
制御側が「動け」と言う命令を出していない。
なぜ出さないのか・・・
ソレノイドタイプのOCVを使ったVVTIコントロールとは違い
86のVVTIはduty制御によってバルタイをコントロールし
インテーク側は0点を最大遅角とせずに、さらに30度ほど遅角出来るように(バルタイ-27度)設計されています。
このためエンジンストップ時は中立保持(バルタイ0度)をするためにスプールバルブを調整し
中立になった段階でロックピンが勘合されるようなシステムを採用しています。
っで、このロックピンが外れた状態でバルタイ0度の時をECMが覚えこむ学習があるようなのですが
この0度学習が終了しないとVVTIは動かないようです。
厄介なことに、どうやって覚えこんでいるのかがまるで分かりません。
一度0度を覚えてしまえば、次のエンジンスタートからは問題ありませんが
バッテリーのマイナス端子を外したり、ROMを書き換えたりすると再度0度の覚え込みが必要となり
うまく行かないといつまでたってもVVTIは動きません。
電子的な信号でエラーが出ているなら、チェックランプが付くはずですが
そういった類のエラーは出ていません。
っとなると、今回もまたハード側に問題があり結果としてECMが正常な信号を拾えないのか?
中立地点勘合ロックピンを外す仕組みを実際にブツをバラして見たところ、
勘合時はスプリングの力、解放時は油圧の力で行っています。
ん?油圧??関係してる???
VVTI異常時 油圧はアイドリングで2.1kでした。
診断機の目標アイドル回転数調整にて、アイドリングを落として行き
1.4kまで落としたところで
OCV駆動dutyが50%に!
えっ?マジ?
一度エンジンを切り、バッテリーのマイナス端子を外してリセットを掛け
もう一度エンジンを掛けてみて、駆動dutyが50%前後になっていれば、読みはドンピシャなんですが・・・
あぼーん
今度はオイルを低粘度のものに交換して
油圧を0.8kまでダウン
するとまた駆動dutyが50%前後に!
おおっ 今度こそか?
バッテリーを外して、付けて、エンジン掛けて・・・
あっか~ん
でも、昨日まで一度もVVTIが動かなかったECUTEK ROMでしたが
今日は油圧を下げることで2回は動いたと言う事実
なにか関係あると思うんですけどね~