頻繁に入庫すると言う訳ではありませんが
軽自動車と言うカテゴリーでは入庫率の高いJW5 S660です。
昔デモカーを持っていたと言う経緯から、きっちり仕上げたいと言うオーナーは
HKSのフラッシュエディターでは満足せずに、現車合わせを依頼して下さる事が多いです。
フラッシュエディターのPHASE2をインストールした所で、知れてますからね・・・。
っで、今回はまず入庫時のパワーチェックを行い
ノーマル時の基礎体力を測定し、その後一度ダイナパックから降ろして
触媒を
HKS製のキャタライザーに交換して
再度パワーチェックを行い、キャタライザー交換でどれほどの効果があるのかを検証!
破線が入庫時のパワーで平均して64ps弱ですね。
実線がHKSキャタライザーに交換した後で70ps近くまでパワーアップです。
いずれも奇跡の1本では無く、パワーが平均して出力される様になった後のグラフを使ってますので
確実にHKSキャタライザーの効果は出ていると言う事になります。
パワーが変らない、もしくは下がってしまう、インチキキャタライザーも存在する中
S660用のこのキャタライザーは結構優秀な部類に入ると思います。
キャタライザー交換前後のブースト推移です。
一昔前のターボ車の様に排気効率が上がるとブーストも上がってパワーが上がる!みたいな単純な構造じゃ無いです。
純正ブースト制御は外的要因に極力左右されない様PIDが組まれているので
キャタライザーを交換した程度ではビクともしません。
排気流速を色々と考えて(実験)して製品化したと言っていたので
その効果が如実に出ているんでしょうね。
億単位のテスターを持ってテストしているだけの事はありますね。
とは言ってもECUをチューンした訳ではないので
132㎞/hにてスピードリミッターが介入します。
これらを含めて
ECUセッティングにて各マップやデーターの書き換えを行って行くのですが
今回はHKSのフラッシュエディターは使わずに
純正ECUを書き換えてセッティングして行きます。
まずはスピードリミッターが解除できるか
書き込みテストも兼ねて確認。OKですね。
更に今回はエンジンのマージン確保も考えて
最大ブーストを極力上げずにパワーを上げて見ようと言う事で
最大ブーストは上昇させず、ブーストのドロップを遅らせる方向にしました。
結果は85.6ps トルク13.6kです。
入庫時が63.8ps トルク11.3kでしたので
22ps弱 トルク2.3kアップと言う結果になりました。
真ん中のグラフはキャタライザー交換後になります。
フラッシュエディター無くても、結構良い数字になりましたね。笑
端末代が無くなれば、結構リーズナブルにECUセッティングが出来ると思います。
ちなみにデモカーでフラッシュエディターを使ってセッティングした時は
今回と比べて最大ブーストそのものも上昇させた上で
80.1ps トルク13.4kだったのに対して
グラフを重ねて見ても劣る所は見当たらないので、セッティングの腕、上がってる?
いやキャタライザーの効果でしょうね~。
いずれにしてもキャタライザー交換とECUセッティングでここまで効果が出れば
施工する価値はあると思います。
一通り落ち着いた感のあるJW5 S660チューンですが
脱定番でHKSフラッシュエディターレス、試して見ませんか?