昨日のブログにて結果をほのめかしたND5RC ロードスターのECUチューン
すでに車両はダイナパックから降ろされて鬼トルク仕様にて実走行してますが
ダイナパックによるECUセッティングの効果は?と言いますと
ND5RC 車種別データーとして決定したデーターにて138.6PS トルク17.4kと言う結果でした。
ノーマルECUにて130.2PS トルク16.8kだった事を考えると
8.4PS トルク0.62kの向上となります。
まん中を這うのは某社ECUチューンでのパワーグラフですが
トルクもパワーもいずれも上回っています。
ECUだけで18PSアップ!なんて事は言いませんし、無理な事はわかっているので
吸排気の交換をしない完全ノーマルなエンジン周りであれば
この辺りが吊るしのデーターとしては限界かと思います。
現車合わせセッティングですと、ノッキングまでの感覚が直に感じ取れるので
その辺りをもう少し攻め込んで140.5PS トルク17.8kまで締め上げました!
ノーマルECUからだと10.3PSの向上
某社ECUチューンと比較しても6.3PS トルク0.7kのアップデートです。
ECUだけで10馬力以上をこの1.5Lエンジンで絞り出すのは結構大変ですよ~。
それにレブリミットの変更やスピードリミットの変更も確認して見ました。
某社のECUはスピードリミッターカット済みとの事でしたが
普通にスピードリミッター、効きました・・・。
スピードリミッターのアドレスを調べなおして、きちんと変更すると
ちゃんと無効化出来ました。
REVリミットは純正だと
この辺りで、ECUのrpm信号で最大値見ると
7500rpm弱です。
ココもアドレス見つけて書き換えると
替わりましたね。
定義ファイルで弄っているお店だと、多分何個ものRevリミットが出てきて
どれがどれだか分からなくなってる様ですが、単独のRevリミットアドレスは1つです。
リジュームと組み合わせる必要はありますけどね・・・。
これでパワーアップ&トルクアップに加えてスピードリミッターのカットと
Revリミットの引き上げが出来る準備が出来ました。
ND5RC ロードスター用ECUとしての車種別データーは
テスト車両にて138.6PS トルク17.4kを記録したこのデーターが基準となります。
っがND5RCのロードスターってMAZDA車の恒例から外れることなく
無茶苦茶たくさんのROM品番が存在するんです。
なのでそれぞれのROMをまずは読み込んで
そのデーターのどこになんのデーターが在るかを解析して
解析出来たデーターを書き換えると言う作業が
そのECU毎に必要になって来ると思います。
GRヤリスやZC33S スイフト、シビックタイプRみたいに
1~2時間ほど待っている間に書き換え完了とはいかないんです。
更にど前期のND5RCはECUのデーターがしょぼすぎて
中期や後期の制御とは大きく異なったり制御データーが無い部分が多い・・・と言う
いわゆる不良品です。
今後前期のECUを中期&後期化出来るのか?等のテストを行う必要もあるかと思いますが
前期のND5RCの場合、ここまでのパワーアップはしないと思ってください。
書き換え自体は
こんな感じにECUのピンに直接アプローチして作業しますので
ECU単体を取り外して送って頂くことで通販も可能となります。
ただ、今回のECUの様にすでに他社で書き換えが行われている場合
一度そのデーターを消去してあげないといけないのですが
状況に応じては結構厄介な事になるパターンもあるので、その際は別途料金が発生します。
書き換えツールとしては
イタリアのAlientech製KESS3と言うツールを使いますが
日本にあるAlientech-JAPANと弊社の間にはECUチューンの共同開発と言うような間柄はありません。
よく
ビークルさんのECUデーターってAlientech-JAPANの物と同じですか?
って聞かれますが、あの、全然違いますので・・・。
イタリアのAlientech本社とAlientech-JAPANはまったく別の会社でして
弊社がパワーゲート4等を購入するのはAlientech本社です。
そしてこのAlientech本社がECUのデーターを提供する事はありません。
なのでAlientech-JAPANの皆さんもすべて自前でECUデーターを作製しています。
ビークルフィールドにしてもAlientech-JAPANにしても
Alientech本社で作製されたデーターをバラ撒いているだけだ!と
一部の知ったかぶりネット民が誤解&公言していらっしゃる様ですが
事実とはまったく異なるのでご安心?ください。
ツールの一つとしてAlientech製の書き換え機を使う事はありますが
Alientechがデーターを提供する事はありませんし
我々ビークルフィールドとAlientech-JAPANのデーターに共通性はありません。
それぞれがそれぞれの環境でセッティングしたデーターを
独自のデーターとして販売しています。
誤解の無いようにお願い致します。
さて最後にこのND5RC ロードスター用車種別ECUデーターの価格ですが
138000円で行こうと思います。
後出しじゃんけんな上、価格としても安くないので
決して量が売れるとは思いませんが、掛かった手間を考えると
この価格以下では売りたくない逸品です。
ECUチューンのみで実測3.9PSアップのデーターにするか
8.4PSアップするECUを選ぶか、それはオーナーが決める事です。
通販時のインストール代は10000円
実車施工でのインストール時は15000円
実車施工で付きっきりで作業しても5~7時間ほどは必要になると思いますので
時間に余裕をもって段取りする必要があると思います。
通販の場合は平日で中2~3日間ほどは戻ってこないと思ってください。
(表記された金額はすべて税別です。)
新型車両用ではありませんが、ND5RCロードスター用のECU車種別データー
如何ですか?
さて本日のnoteですが
ZN8 GR86やZD8 BRZに診られる液体パッキン過多によるエンジンブローと
レボリューション製のオイルパンバッフルプレートを装着して
エンジンブローした車両の因果関係について書き綴ってます。