BCNR33 GT-R 各部不具合確認

いきなり

ダイナパックに載せられた状態での紹介になりますが

このBCNR33 GT-Rは7年前にバルタイの調整やパワーFCのセッティングを行った車両です。

 

エンジンが温まるとアクセルを踏んでも全く加速しなくなったり

急に戻ったりを繰り返すとの事

そろそろパワーFCも寿命を全うする頃だろうとLINKに交換する事になったのですが

ビフォーアフターを見る為に、入庫時のパワーチェックです。

ブリッツのブーストコントローラーの設定は大きくズレていないようで

7年前とほぼ同じブーストを維持していました。

 

っで

パワーチェック・・・。

 

HIブースト 赤

MIDブースト緑

LOブースト オレンジ

それぞれを7年前にリンクさせてますが、それぞれパワーダウン。

MIDとHIブースト時には失火も発生してグラフがかなり波打ちます。

 

あとは7年前に10台後半から11台前半に合わせた空燃比が

常時12台後半と結構薄くなってしまっています。

 

燃料ポンプをNISMO製に替えたとの事ですが

通常であれば燃圧が上がって空燃比は濃い方向になるはずです。

 

そこで

燃圧計を装着して燃圧の推移を見てみました。

結果、燃圧は高い方向でしたが5000rpm以降でふらついています。

燃料レギュレーターもあやしいですね~。

 

FPCMも年式的に故障へのカウントダウンは終末状態だと思うので

FPCMキャンセルの上、燃料ポンプの電源を直接バッテリーから引き込み

調整式の燃料レギュレーターを導入した上で燃圧を調整。

これらの作業が追加となりました。

 

しかも、アイドリングで燃圧を確認している最中に

空燃比が急に薄くなったり、戻ったりして

最後はエンストです。

パワーFCさんもそろそろ限界の様ですね。

 

燃料系、点火系、制御系を一新してパリっとしたBCNR33として蘇らせます。