GRX133 マークX ECUダイナパック現車セッティング!

当店ではかなりの施工数を数える

GRX133 マークXのECUチューンですが、今回はダイナパックにより現車セッティングです。

 

っが!

エンジンルームを開けると、あちゃ~と言うパーツが鎮座しています。

吸気温度を高めてくれ!と言わんばかりの

アルミ製のサクションパイプ&剥き出しエアクリーナーです。

 

しかも

エアフロ装着位置だけ、純正と内径を揃えた?ような感じのこの形状

ん~、流速とか流量とかちゃんと測ったのかな~?

 

以前のブログでも、サクション交換時の注意点は書きましたが

今回の車両も弊害は出ていました。

 

装着後しばらく走ってしまっているので一度ECUをリセットしてエンジンスタート

ファーストアイドル後の水温35度時のアイドル回転数1700rpm付近です。

学習が行われていないリセット直後はエアフロからの信号により状況把握しますので

エアフロ信号がおかしくなると、エンジンへの流入空気量測定にも誤差が生まれ

この様にエンジン回転数が上がります。

 

しかし、しばらくアイドリングしているとAFセンサーからのフィードバックが入り

補正値、学習値にて自動調整してしまうのでエアフロからの信号は常に間違った形で覚え込まれ

その補正値が高回転でも適用されれば

燃料過多によるパワーダウン、反対に薄い場合はエンジンブローに繋がる訳です。

 

サクションを

ノーマルに戻し

エアクリーナーボックスも純正に戻しました。

先ほどと同じようにECUをリセットしてエンジンスタート

ファーストアイドル後、水温35度時のアイドル回転数1250rpmです。

正常です。

この後、水温上昇に伴ってアイドルは750rpm付近まで下がって行きます。

 

こんな感じでECUチューンに入る前に一作業があったのですが

ECUのデーターを読んでみると、これまた今まで弄った事のないデーターでしたので

ECUボックスから

ECUを取り外して

基盤を確認

基盤番号は新しめ目のレクサスと同じ物の様です。

 

基盤から直接

データーを読み取り、2回目以降はOBDから書き換えが出来る様に

少々小細工を施します。

これでECUセッティングの準備OK!

車両をダイナパックに載せてECUノーマル時のパワーチェックと

机上で作成した第一段階のデーターを書き込んで比較します。

オレンジがECUノーマル、水色が机上で造ったデーターインストール時です。

ECUノーマルでもすでに350psを突破していて、このエンジン当たりじゃない!?

机上データーでも366psを超えましたが、現車合わせはここからがスタート

最終的には375psオーバーまで持っていけたのでNA車両の2GRエンジンとしては過去最高?

トルクも実用域から高回転までまんべんなく向上して

良い感じでダイナ上でのセッティング完了です。

 

実走ではアクセルを踏み込む過渡期をメインに微調整しましたが

やはり圧倒的な速さを感じました。

エンジンに手を入れてる?って感じですが

オーナー的には

「特に何も・・・」

まあ、パワーが無い方じゃないので、素直に喜べばいい所だと思います。笑

 

最後はスピードリミッターがきちんと解除されてるかをリフト上で

確認。

 

OKですね。

これにてGRX133マークXの現車合わせECUセッティング完了です。